子育て学習会

くるみでは、研究者や実践者から子育てに関係する様々なことを学ぶ機会を設けています。子どもを取り巻く環境や社会の状況は大人が意識して学んでいかないと、乳幼児期に大きなひずみをもたせます。そこで感じること、考えることは大切なことです。「知る」ことで「考え」「行動」できる大人を目指しましょう。また、保育者と保護者がともに学びあうことは子育ての大きな力になると考えています。

最近行われた学習会

2014年4月27日(日)
広木克行先生(神戸大学名誉教授)
「いま、子育てに大切二つのこと
-保育・教育をめぐる状況と育ちなおしの視点-

今、子育てや教育で困っているという人たちが多くなってきています。本来、子育ては楽しいものであるべきです。子どもの日々の成長を見守りながら、少しずつその子どもなりに階段をのぼっていく過程をゆっくり確かめていくものです。しかし、今の「教育改革」や情報の広がりによって、さまざまな情報が世の中を駆け巡っていきます。この中で子どもも、親も、学校も「競争」させられて、“賢さ”を追求させられています。競争させられることで、「子どもの賢さ」が親の評価につなげられてしまいます。本来の子どもの姿を受け容れる子育て・教育からますます遠くなってしまいます。

感想を頂きました。

●はじめてお話をきかせて頂いて、何度も何度も涙があふれてきました。もっとたくさんお話を聞きたかったです。子どもたちが大変な時代を少しでも食い止められるように大人がなんとかしないと!!とすごく思いました。色々考えるよい機会になりました。本当にありがとうございました。広木先生のお話+懇談会みたいなのがあれば参加したいです。

●自己責任による格差が広がる家庭環境。その中で保育園でこそ豊かな自然、文化をいっぱいいっぱい体験できるようにせねば!と思いました。そして共同体の大切さを学ぶ場所、「共同体」として歩むには、「生徒と生徒」ではなく、お互いが対等な関係が必要。大人が一方的に用意する・与えるのではなく、大人も一緒に感じる・考える中でやっていかないと!と思いました。公立小学校と塾のコラボ、パソコンの前に1人ずつ座らせられる子ども達、痛ましくて涙が出ます。

●「今、したいことはなんだろう?」「自分のやりたいことはなんだろう?」本当に、自分で考え、深めていくことは、なかなかエネルギーがいることだと思います。そうやって、自分自身のことを考えられる子、決められる子、を育てている、大事にしている保育にたずさわることに、自分自身の人生の中ですごいことと気づいた。

園内の参加者より
●前回の講演の時も思いましたが、自分の仕事も不登校、ひきこもりの生徒の対応をするので、事例がダイレクトに参考になりました。親はゲームなんてしてほしくないと思っているが、本人が一番打ち込めるものがゲームだという状況、広木先生はその子の自発的な興味を信じて2年以上対話し続けたという、その根気に感心しました。資本主義的な学校になってしまうと、なんとか短期間に結果を求めてしまい、このような長期的視野に基づく対応がしにくくなっていくんだろうなと思うと、今の教育の方向性はなんとか修正しなければと思います。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
過去の学習会

2014年4月27日 広木克行先生(神戸大学名誉教授)
「いま、子育てに大切二つのこと」~保育・教育をめぐる状況と育ちなおしの視点~
2013年4月28日 広木克行先生(神戸大学名誉教授)
子どもは「育ちなおし」の名人~見えますか、子どものシグナル~
2012年4月29日 広木克行先生(大阪千代田短期大学教授・神戸大学名誉教授)
子どもは「育ちなおし」の名人!
2011年4月29日 広木克行先生(大阪千代田短期大学学長)
子育てに大切なことは?
2011年2月20日 松川公洋先生 「歯の矯正と正しい呼吸」
2010年4月25日 広木克行先生(大阪千代田短期大学学長)
手をつなぐ子育て~子どもが育つ保育とは~
2009年4月29日 広木克行先生(大阪千代田短期大学学長)
思春期を見通した子育て
2009年2月1日 安斎育郎先生(立命館大学特命教授・名誉教授)
騙されないために・・・真実を見きわめる目をもとう
2008年12月14日 藤井鈴子先生(広島県福山市たんぽぽ保育園園長)
食について考える
2007年4月29日 広木克行先生(神戸大学発達科学部教授)
手をつなぐ子育て
2007年4月29日 安部司先生(食品添加物評論家)
安全な食品について親子で学ぶ