くるみ通信34号(2009.03)掲載分

 我が家の一人息子は、ダウン症です。この3月でくるみ共同保育園を卒園し、4月からは小学校に通うとともに、くるみの学童でも生活します。
 くるみを知ったのは、ダウン症児の親向けのメーリングリストでした。姉妹園について紹介されており、その姉妹園のウェブサイトに、大阪府の姉妹園としてくるみのウェブサイトがリンクされていました。体験保育の日取りが紹介されていたので、早速電話をして、その体験保育に参加しました。
 当時、彼は1歳4ヶ月ぐらいでしたが、口に物を入れることを極端に嫌がるため食べることができるものがほとんどなく、私たち夫婦は困り果てていたところでした。そんなときに体験保育に参加してみると、お昼ごはんの際に何も食べることができずにミルクを飲んで飢えを凌ぐ彼とは対照的に、くるみの1歳未満の子どもたちは人参や大根を手につかんで食べているではありませんか。とても羨ましくなりました。そして、くるみの子供たちの食生活に少しでも近づかせたい気持ちから入園を決めました。入園後は「好きなもの(トマトはなぜか好きです)を食べるには、まず他の野菜を食べないといけない」という駆け引きをくるみで教えてもらい、どんどん野菜を食べることができるようになりました。今では豆以外ならほとんど何でも食べることができます。
 食事の変化以外にもう一つ特筆すべきは、身体の変化です。出生時の体重は約2700gでしたが、生後7ヶ月頃に6kg台になってからはその後体重が増えず、1歳過ぎても6kg台のままでした。筋肉がないためにお腹は蛙のように膨らんで大きいのに、脚はガリガリでした。ところが、くるみに入園してからは、身長とともに体重が着実に増え、しっかりとした身体になりました。くるみで毎日行うリズム運動や散歩のお陰で身体が鍛えられたようで、お腹はかなりスリムになり、太腿は筋肉がついて太くなりました。たまに彼の太腿を触りながら、成長を実感しています。
 くるみでの保育を振り返ってみて、障がい児の親として良かったと思える点は、障がい児に対して丁寧に保育する面と、健常児と共に過ごす統合保育の面を兼ね備えていたところです。また、同年齢の子どもと共に過ごすことにこだわらないため、例えば彼がまだ歩けない頃は、歩いたり走ったりしている同年齢の子どもたちではなく、ハイハイをしている下の年齢の子どもたちと一緒に過ごしていました。そのお陰で十分にハイハイができたと思います。
 このくるみ通信をご覧になられて少しでもくるみに興味を持たれた方は、体験保育に参加されることをお勧めします!