くるみ通信44号(2011.10)掲載分

 くるみに来て、二度目の秋を迎えました。
 長男は学童で、次男はつばめ組で楽しく過ごしています。長男は小学校に入学し勉強も私が思っていた以上に頑張っています。学童から帰ると宿題を自発的にするんです!もうビックリです。
 2年前くるみに助けを求めるように来たあの時からの事を考えると、こんなにもよく成長したな、と思うぐらい長男はたくましくなりました。
 当時、トイレも一人ではできず、一人で遊べない、待てない、自分の思うようにいかなくなるとパニック。 「今からクッキー作って」…パニック「おなかすいた」…パニック「海行きたい」…パニック。待てないので、言ったらすぐそうならないとパニックでした。
 そして、多動、衝動、家の中では私から離れられないのに、外から声や何かの音がするとピューっと飛び出してしまいます。もちろん外に行く=危険でほっとくわけにいかず、連れ戻しに行くのですが、そう簡単に戻ってくれず、大泣き、大暴れ、家にはまだ小さい次男もいたので、残してもおけず、昼夜かまわず続くと「もういい。長男なんか知らん。」と涙が出てきました。当時は、走っている車を追いかけたり、道路に飛び出したり、寝転がったりの連続でした。
 そんな長男をかかえ どう関わればよいかを悩み 本を読んだり、いろんな人に相談をしました。 その中で何とか私なりに関わり方を身につけていったのですが、これでいいのか?間違っているんじゃないか?と迷いながらの毎日でした。くるみに入園し一緒に子育てして行く中で、これでよかったんだ、こうすればいいんだ、と自信を持って長男と向き合えるようになったと思います。
 くるみの強い刺激を避ける生活は、私自身の子どもの頃からの体験とも重なって、本当に大切なことだと実感しています。
 強い刺激とは、わが子にとってはテレビ、パソコンなど機械音や電磁波でした。特にテレビ…長男と私は似た所があります。
 私はテレビなどのショッキングな映像を見ると、それが頭のなかからなかなか消えません。頭の中にはそれいっぱいになり、消す為には自分で何度も何度も「現実にないこと。」と言い聞かせます。もちろん、大人なので、ドラマの中の事で非現実的な事は分かっていますが、映像が頭に焼きつき、現実に起こったような錯覚を起こします。その状態はしんどいので、何日もかけて、頭の中で、自分でシーンを変えたりします。長男もやっぱりまだ言葉で説明できない年齢ですが、同じような感覚をもっているんではないかと思います。しかも、まだ見た映像は現実的な事と思ってしまうと思います。
 このことだけがすべてではないのですが、この場を借りて伝える事が大事だと思い、少し書かせていただきました。子どものやわらかな脳には刺激が強すぎるんだと思います。
 我が家ではやっとテレビのない生活が普通に送れるようになりました。しかしながら、新たな課題も出始め、それを一つ一つクリアしていかなければならないと思っています。
そのため、いろいろな方に心配をかけ、心を配ってもらい、それに助けてもらいなんとかやっています。
 まだまだ親になりきれない私達、くるみという場所からつながった、みんなの手は離せなくて、いっぱい迷惑もかけているかもしれないけれど、家族一人一人がしっかり歩けるようになるまで、つながっていきたいなと思います。