くるみ通信45号(2012.01)掲載分

 我が家の一人息子がくるみに入園して10ヶ月、今くるみでの初めての冬を元気いっぱいに過ごしています。
息子が2才になる前頃、私達は大阪に引越ししてきました。
 その頃はいろいろ事情もあり、慣れない環境もあって私達夫婦は精神的にかなりしんどい時期でした。そんな日々の中で、大きな悩みの種の一つに、子供のひどいぐずり、癇癪がありました。虐待しているのかと思われるような泣き叫びで、実際近所からそのように言われたこともありました。抱いてなだめたり、正論を説いて説得してみたり、しまいには親も冷静でいられなくなり怒ってしまったり…そしてますます泣き叫ぶという悪循環におちいっていました。家族の雰囲気も暗くなり、このままではいけないと思うものの近所に相談する相手もなく、どうしたらいいかわからないまま日々が過ぎていきました。3才からは近所の保育園に通うようになりましたが、毎朝のように泣いて登園…ぐずりも相変わらずでした。
 息子の泣き喚くタイミングは、だいたい眠りに関係していました。眠いとき、昼寝の後、朝起こしたとき、夜中目が覚めたとき…。息子は夜の眠りが浅く、一日2,3回は目を覚ましてぐずっていました。癇癪をおこさないようにするには夜の睡眠の質を変えればいいのではないか。そのために、夜ぐっすり眠れるようになるにはどうすればいいかー考えた結果答えはシンプルで、「昼間太陽の光を沢山浴びて沢山体を動かすこと」だと思いました。
ところが、このシンプルなことがなかなかうまくいかないのです。そのとき通っていた保育園はほとんど室内での保育中心でした。そして「部屋の中は走ってはダメ」と言われたら本当にじっとしている子だったので、余計体を動かすことが少なかったと思います。
 そんな時思い出すのが、大阪に引越しした初めの頃、ホームページを見て訪れたくるみ保育園のことでした。木の園舎、広い園庭、緑豊かな環境、子供の発達のことを考えた食事にリズム運動…。夫と話し合った末、思い切ってくるみの近所に引越しし、くるみに転園することに決めました。
 なにより早寝早起きという生活のリズムを大事にするくるみ。自分達夫婦だけではなかなか出来なかったことも、職員の方や他の父母の方々の力強い支えによって、息子は徐々に変わっていきました。車やテレビの戦隊もの以外にあまり興味を示さず、手や服が汚れるのが嫌で、おにごっこの遊び方も知らなかった息子は、今は周りの自然や動物に親しむようになり、泥んこで走り回って遊ぶのも日常になりました。昼間外での運動量が増え、夜起きる回数も以前に比べると格段に減り、ぐっすり眠れるようになってきました。その結果、生活リズムも徐々に整いはじめ、ひどい泣き叫びや癇癪はかなり減りました。くるみの生活に感謝するとともに、幼児期の生活リズムや生活環境の大切さを痛感しているところです。泣き虫だった息子から、最近は逞しさも感じられるようになり、親として嬉しいかぎりです。
 これからの時代、自分で生きていく力、自分で問題を解決していく力というものはますます必要になると思います。
 くるみで過ごす幼児期は、その基礎をしっかり築いてくれることになると感じています。